★完売御礼★
販売当時は多数の方々にお求め頂き誠に有り難うございました。なお本商品の完売からかなりの時間が経っておりますが、2014年8月現在再販等について多数のお問い合わせを頂戴しております。恐縮ですが本製品は使用用途を限定していたことから数量限定で製作しておりましたので、今のところ再販の予定はございません。恐れ入りますが、ご了承下さいませ。

ただ参考情報としてこちらのページは残しておきます。一部部品は弊社継続部品で今でも販売中となっておりますから、ご自身でご準備できる方はお試し下さいませ。

なおこちらの企画はとても好評でしたので今後もこういった企画を打ち出せられればと思っております。ぜひこれからもご期待下さいませ!


※以下、販売時の紹介記事です※


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NFJセレクト★LXA-OT3(LXA-OT1)用アップグレードパーツセット

TypeA:980円(お一人様2組まで)
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TypeB:800円(お一人様2組まで)
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皆様、こん○○は。Hでござます。

表題の通り、こちらの記事ではLXAシリーズ向けのアップグレードパーツセットについてご案内いたします。

さて、当アップグレードパーツセットは、施工性の向上と信頼性を上げる為貼り付け部品(SMD)周りなどの施工は発生しないよう調整したパーツセットとなっております。貼り付け部品の変更が入ると施工難易度が高くなる上、施工後のトラブルなども考慮した結果このような仕様としていますし、それでも十分効果が実感いただけるキットというコンセプトのもと揃えていますので、気軽にお試しいただけるのではないかと思いますので、是非お試し下さい!


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こちらでは当パーツセットに関する部品選定や各種調整部分などの詳細を記載しておりまずので、少々長くなっております。文末の注意事項を除けば特に重要ではございませんので、読み飛ばして頂いても結構です。ただ、お時間のある方はご覧くださいませ。
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それでは当パーツセットの概要についてご案内いたします。

まず、当パーツセットは弊社でLXA-OT3を非公式に解析し、弊社なりの解釈で部品変更の提案をしてみたパーツセットでございます。LXA-OT3の性能への問題提議を意図としたパーツセットではございません。また、LXA-OT3の改造を安易に推奨するものではございません。あくまでも弊社ユーザー様におかれまして換装部品の調達が、一部都市圏にお住いの方以外は難があるということ、を考慮させて頂いたうえで、こういったパーツセットをご用意致しました。こちらのみ誤解の無いようあらかじめご案内いたします。


それでは本編に移ります。最初はTypeA/B共通の変更部品をご案内致します。

ます電源最初に入ってくる電源平滑コンデンサの部分(C21)です。こちらは本来の役割とは別にオペアンプの正電源側の駆動力としても重要な役割を持っておりました。回路図では、オペアンプの正電源側の電源平滑には小容量のC14が担っておりますが、実際の回路ではオペアンプのPinからかなり遠いライン上に配置されておりましたので、C21部分の電源平滑の影響が大きいと判断致しました。その為、こちらの部分にはPanasonicのFJシリーズTypeA/B両方に投入しております。

こちらのFJシリーズはPanasonicの別注専用モデルで標準のラインナップには無いシリーズでして、一般的に見ることもない部品かと思われます。FJシリーズは電解コンデンサらしからぬ強烈な性能を持っている製品で、弊社で良く採用しているSANYO(現SUNCON)の最上位グレードのWGシリーズよりも更に低インピーダンスで尚且つ高リプル電流許容を持っている非常に高性能な電解コンデンサです。こちらを1つ配置するだけでも電源入力に対するリプルを大幅に軽減してくれていましたし、駆動力としても十分な速度を持っているので採用致しました。なお、周波数別でという概念からC14の小容量の電解コンデンサも上位タイプに変更するのも良いかと思いましたが、そちらの効果などを考慮すると、現状の標準設定でもよいと思われましたので、変更は致しませんでした。


続きまして、C32に関してですがこちらは分圧後の中点の安定に寄与している部分でもあり、オペアンプ全体の安定に繋がりますので部品換装すべき箇所ですが、ここで明らかに大きな容量のコンデンサを入れてしまうと少し問題が発生する可能性がございましたので、その辺りを考慮した容量に設定することに致しました。そこで弊社がセレクトしたのは、ELNA製の音響用コンデンサR2A(PURECAPシリーズ)10V/100uFでございます。

ELNA製の電解コンデンサはオーディオ業界では有名で、特徴のある音響用シリーズの電解コンデンサを多種類ラインナップとしているメーカーです。ただ音響用シリーズは単価が少々高くなっており、ある程度の価格帯のAV機器になってくると良く乗っているのを目にする電解コンデンサではございますが、低価格のAV機器にはあまり採用されていないのが現状です。今回はそのELNAの音響用標準品ではなく最上位グレードの「PURECAP」シリーズをチョイスしております。
※当初はELNA STARGET10V 220uFでの調整で考えておりましたが視聴比較した際の変化や中点の
 電位の動きなどのデータをみてR2Aに致しました。実際の回路的にここで切ればもう少し安定する
 んだろうなぁー、とか、ここに新たに部品を追加すれば、、、など勝手な妄想が入りつつも今回は
 わかりやすいパーツセットにすることに重きを置き、パーツ変更で出来る事のみに重点に置きつつ
 調整した感じになっております。


次はC4/C11についてです。ただその前にC9/C10の電解コンデンサの部分に関して説明と補足を入れていきます。C9/C10はカップリングコンデンサとして使われておりますが、こちらは入力のソースに対しての保護的な役割を担っている部分です。もちろん設計上ある方がいいと思うのですが、音質的な事を考慮しますとここは出来れば外してスルー(ジャンパー)したほうが良いことになって来ると思われます。そこで、当パーツセットではその役割をC4,C11に兼任させる事を前提として部品を選定し、こちらの部品には無極性タイプの電解コンデンサを用意することに致しました。その部品はC32でも使用しているメーカーである、ELNA製で無極性(BP)の音響用タイプであるBRDという型番の物を採用致しました。

弊社での検証上、本来C9/C10に配置されていた役割も解決できつつ音質も向上しており、尚且つこちらの音響用の電解コンデンサも相まって体感いただける音質向上感(解像感が高くなり・音の抜けが良くなる)が実現出来ていると思います。


続きまして、L1~L4のインダクタについてですが、こちらは標準搭載品の実装間隔に注目致しました。こちらの部分は実際電流を流してみてその磁気干渉等を見て頂けるとわかりやすいかと思いますが、防磁タイプのインダクタを使用することが効果的です。そこで、日本メーカーの東光製でオーディオ用途としての実績の高い11RHBPをチョイス致しました。

既に弊社では単品販売も行っており、様々な用途で良い結果の出ている部品です。そういった素性の良いインダクタですから、LXA-OT3においてもパワー感や音の歪みなど全域で音質改善に貢献しており、効果の高いインダクタです。ですから、当パーツセットにおきましても、こちらインダクタを採用して良かったと思います。
※当初の予定では販売価格の関係でNFJオリジナルタイプにするか11RHBPにするかで迷っており
 ましたが、弊社検証で明らかに音質の差が出てきておりましたので、音質面を優先致しました。
 そういった意味でも価値のあるパーツセットだと思います。
 
 
共通部品最後はオペアンプ(U2)です。オペアンプにはアメリカメーカーのTi(テキサス・インスツルメンツ)製のオーディオ用低雑音シリーズ『NE5532』を採用しました。オペアンプは前段部分で音を整えている心臓部ですので、標準搭載の汎用オペアンプJRC4558からオーディオ専用品に変更しております。そうすることにより大幅な音質向上と低雑音性(5nV/√Hz)を確立しています。

標準の汎用オペアンプに比べオーディオ用として特化したこのNE5532は音声帯域の特性も良く、解像感も一段と高くなり音の切れも良く、確実にHi-Fi音質に近づける事が出来るオペアンプです。またオペアンプ変更は仕様により回路を有る程度調整する必要がありますが、NE5532は標準のJRC4558の回路であれば互換で搭載できることも特徴です。おそらく今回のアップグレードパーツセットの構成には良く合っていると思います。



さて、ここからはTypeA/Bそれぞれ異なる部品設定となります。
最初にTypeA/Bの大まかな違いを申し上げますと、

TypeAはLXA-OT3の音の感じは引き継ぎながら、音の解像感や定位などを大幅に改善しているタイプとなっております。標準の状態でご満足頂けている方や、傾向が気に入っておられる方にはTypeAがお勧めです。

一方、TypeBではノーマルから一部で定数を変更し音の調整を入れております。ノーマルのLXA-OT3において低域での量感が若干少なく感じておられる方にはTypeBをお勧めします。

いずれも厳選した音響用コンデンサや高性能上位グレード部品で揃えておりますので、十分楽しんで頂けるのではないかと思われます。もちろん2種のセットを比較して頂いた上で、気にいった物をご使用して頂いたり、それぞれのキットの部品を組み合わせて、ユーザー様自身で好みの組み合わせに変更して頂くのも面白いかもしれません。ですから、可能であれば両タイプをお試しいただくことをお勧めします。


それでは詳細について解説します。最初はC6/C45の部分です。

TypeAの方は標準と同じ容量の1uFを前提に、ドイツメーカーのオーディオ用コンデンサとしてはド定番のWIMA製フィルムコンデンサMKS2iをチョイスしております。オペアンプの前段で音を整えてメインアンプに渡す重要なカップリングコンデンサですので、音質が決定される重要な部分となっております。ここで標準の日本ケミコン製のYXFから無極性タイプのWIMAのフィルムコンデンサに変える事により、大幅な音質の向上が体感できます。容量は変化させておりませんが、それでも「ここまで変わるのか」という事が実感できる部分になると思います。

TypeBは弊社で音の調整を入れる際にチョイスした物で、物としてはかなり特殊な電解コンデンサを使っています。メーカーはELNA製でRBDという物を採用しております。シリーズだけで言えばオペアンプの入力カップリングと同じ音響用無極性(BP)タイプですが、こちらはオーダー仕様の、2.7uF品となっています。更にリードも本来RBDは鋼の芯に銅を巻いたリードとなっていますが、こちらはOFC(無酸素銅)リードでしかも標準よりリード径が太いタイプとなっています。クリアで抜けの良い音質を実現しつつ、不足してる感じだった低域をカバーするチョイスとなっていますのでTypeBの重要なパーツのひとつとなります。
※余談ですが、こちらの部品は弊社では初のお披露目となるかと思います。特性も良く電解コンデンサ
 らしからぬ性能ですので、今後も色んな方面でのアップグレード用として活用していく予定です。


つづきまして、C70/C78の箇所をご案内します。
こちらの箇所はTypeAが日本ケミコン製KZJ16V 1500uF、TypeBはルビコン製MCZ 16V 1500uFを採用しております。この部分は最終段メインアンプ部分の左右の給電の直下の電源平滑コンデンサ(通称バルクコンデンサ)となります。メインアンプから見るC21のデカップリングコンデンサに対しC70/C78は増幅するに当たっておりますので重要なコンデンサです。高出力時や、低域のアタック時にいかに歪みを減らせるか、がポイントでもございますので、こちらを重要視して今回のチョイスと相成りました。タイプ別に変えたのもコンデンサの種類によって聴こえ方が若干変わってくるというところから、各セットごとにバイヤーKなりにアレンジしております。

簡単に各セットごとの当部品の概要をお伝えしますと、
TypeA(KZJ)は全域でフラットに力強く鳴ってくれる感じがあり、音質を上げつつ標準の音の雰囲気を維持する目的として設定しております。
TypeB(MCZ)に関しては同じく全域で力強く鳴ってくれる感じは同じなのですが、高域部分に個性がありその部分を活かして調整した設定となっております。

参考までに、両電解コンデンサの特徴と詳細を記載しておきます。
TypeAの日本ケミコンのKZJシリーズは、最上位グレードの高級部品で、メーカーの標準ラインナップでは無く、特注グレード品になります。主に高額なPCのマザーボード等に採用されており、過酷な電源環境のニーズにマッチさせるべく超低インピーダンス・高リプル電流許容品として開発されたモデルとなります。なお、コンデンサ自体超低インピーダンス品ですが更にリードにOFC(無酸素銅)線を使用しておりますので、瞬発的な電源の要求にも高いレスポンスで応えられる仕様となっております。開発意図から察するにアルミ電解コンデンサの中ではちょっとしたハイテク品かなと思っております。ただ、少々難を申せば無酸素銅リードの為、施工時にグニャグニャ曲がって扱いにくいのが少し難です(汗

TypeBのRubycon製MCZはTypeAのKZJと同じくRubyconの最上位グレード品となっておりメーカーの標準ラインナップではなく、特注グレード品となっております。こちらも過酷な電源下での使用に耐えうる高リプル電流許容量と超低インピーダンスが特徴です。こういったハイグレード品をオーディオ製品などの電源供給ラインに使うと、電源に乗っているノイズを除去してくれる上に、ICが要求する瞬発的な電力を十分に供給してくれる、といった高いポテンシャルを持っているのが特徴です。なお先述致しましたが今回はMCZの帯域の特徴の関係で部品構成を調整しております。そちらについては情報として入手できるかもしれませんが、実際に試して頂いた上で選んでいただく事が一番良いと思います。バイヤーKいわく、彼自身、TypeBは当初TypeAと同じくKZJで調整を入れて進めていたものの、最終段階に近づくにつれてTypeBでのMCZへの変更により音のまとまりを得た、といった感をもうしておりました。余談ですが、予算や価格の関係でこういった容量の大きい部品は標準グレード品になってしまいやすいところですが、カスタムをする上ではこういった上位部品、希少部品も選択肢として増やせますし、よりご自身に有った音の調整が出来るのではないかと考えております。

※この部分(C70/C78)は設定以上に少し弄ると良くなる部分も兼ね
 備えているのですが、裏打ちは遠すぎるし、SMD部分の施工は入れない
 大前提等の制約がございますので今回の構成、仕様に留めております。
 ですから、その辺りにお気付きの方は、情報等をNFJユーザー掲示板
 などで議論していただければ幸いに思います。もちろんこのセットのみ
 でも十分効果はございますので、ご安心下さい。


最後にC58/C69についてです。こちらの部分はメインアンプTDA7491HVの出力段フィルター部分となります。この部分で音の帯域での調整などを担っているおります。細かく言えばこの部品だけでなく他の貼り付け部品などの定数も使用スピーカーによって変わってきたりするのですが、C58/C69だけでも雰囲気的に変わってるのが実感しやすい部分です。その為、こちらの部分も変更し、音質向上を図りつつTypeAとTypeBでの定数を変更しております。

TypeAで採用しているのはTPCというイギリスメーカーのフィルムコンデンサの標準仕様と同じく0.47uFをチョイスしました。当初はPanasonicのECQVやNISSEIのMMT・フィリップスのPCMTなども試していましたがうちの倉庫に何種類かある0.47uFの中で一番クリアな音でなってくれていましたので今回これをチョイスしました。NFJのTA2020キットにも使っているのですが、このタイプは何気に高性能なフィルムコンだと思っております。今回はそのタイプのJ品(精度5%)を使用しているため品質も高くオーディオ用途としての性能は十分に満たした物となっています。

参考情報として、現在TPCは京セラグループのAVXの傘下に入っておりますが、弊社でセレクトしたタイプは現在製造していないモデルになっており、しかもその原型となるTPCが吸収したLCCというメーカーの時期に製造された分厚いタイプとなっておりますので、ポリエステルフィルムですはございますが隔離が良い為に周波数特性が良く、コストパフォーマンスの高い(?)逸品となっています。余談ですが、ロゴマークがTripathのマークに似ております(笑 2000年頃はまだある程度流通しておりましてよく見かけた部品だったのですが、最近はTPCのTのマークの薄い物が流通しています。ただ、それも含めて現在は生産しておりませんので、全てデッドストック品となります。

TypeBで採用しているのはTypeAと同じくTPCの0.22uFのJ品で、TypeBを調整するうえで色々試した結果TPCに戻ってきたという経緯がございます。当初はRifa-EVOXの0.33uFの予定だったのですが、そちらでは日が経つにつれて少し気になっていた部分がございましたので再調整した結果、こちらに変更した次第です。なお、0.22uFのTPCは旧タイプと新タイプのどちらかになっております。 若干違いますが同じ音の雰囲気となっております。


以上、長文となってしまいましたが全てお読み頂きありがとうございました。

最後に商品ページでも記載しております注意事項を掲載します。


■注意事項■

・施工の際は部品を破損させないようにご注意ください。
 当セットは音響用部品を多く使用しておりますので、コンデンサのリードは
 銅タイプ、もしくは銅のハイブリッドの物が多く、リードラインのインピー
 ダンスは低いですが熱伝導率が高い為、直ぐにパーツに熱が伝わって
 しまい部品の熱破損に注意が必要です。熱破損すると本来の性能が
 出せない等の問題が発生しますので、施工の際はパッドに確実に
 はんだを乗せることを念頭におきつつ、パーツへの熱が長時間
 伝わらないような施工を心がけてください。

・極性がある部品は、取り付け方向(極性や先頭ピンの位置など)
 を間違えないようくれぐれもご注意ください。
※インダクタは極性がございませんので、どちらの方向でも大丈夫です。
 なお巻き始めラインのリードは本体上面に点で記されておりますが
 使用時の規定は特にございません。

・当パーツセットは単品電子部品を組み合わせただけですので、
 基本的に製品保証はございません。またメール便出荷時の
 輸送中の部品破損も保証対象外ですのでご注意下さい。

・当パーツセットは部品のみで説明書等はご用意しておりません。
 弊社では製作時のサポートなどは行っておりませんのでご注意下さい。

※上記注意事項をご理解・ご了承頂ける方のみ、お求め下さいませ。


★NFJユーザー交流掲示板のご案内★

上記注意事項の通り、弊社では製作時のサポートなどは行なっておりませんが、おかげさまでたくさんのユーザー様が弊社製品をご活用されておられます。また弊社ではサポートが出来ない代わりに、ユーザー様同士の情報交換をお手伝いする為に、掲示板をご用意しております。ユーザー様のキット製作例やトラブルシューティングなど、非常にたくさんの情報がございますので、弊社キット組み立て時はこちらの掲示板も参考にして下さい。

 
※現在は試験運用中です。ご覧になる前にリンク先記載の
 注意書きに必ず目を通してから、ご覧下さいませ。



それではご検討、宜しくお願いします!
弊社お勧めの逸品です!


※追加情報は当ページに加筆・修正する形で追記します。