【製品の特徴】
■アートワークによる高音質化
独自のノウハウに基づいた回路設計・アートワークにより低ノイズ・高セパレーションを実現しています。
アートワークで特徴的なのは旧来の考えに基づく、大容量電源平滑コンデンサーとIC直近のバルクコンデンサーは同じなのですが、直近のバルクは小容量にして大容量電源平滑をバルクコンデンサーのように扱っています。
この手法によりTDA7498で基板面積を必要とする、出力側のアートワークに余裕を持って部品を配置することが可能となっています。
同じようにオペアンプもバルクコンデンサを近づけることにより、容量を必要最低限にしてアートワークの自由度を上げ、パスコンの位置をより効果的なポイントに移したり相互の干渉を避けてますね。
■オペアンプによる前段増幅回路
Texas Instruments製オーディオ用 オペアンプ「NE5532」(DIPソケット式)を採用。
パワーアンプIC前段で音質を調整しており上級者はオペアンプの交換により好みの音質に近づけていただける楽しみも!
こちらは最近ではFX-AUDIO-の標準となりつつ有るバッファ回路です。色んなご意見が有ると思いますが、素直にSNRが良くなるのは大事な点ですし、音が痩せないのも利点です。
当然ですが好みの音にできて遊べるので私は大好きですよ(*^_^*)
■FX-AUDIO-ミドルレンジ製品では初のトーンコントロール回路を搭載
ミドルレンジ機でもご要望の多かったトーンコントロール回路(負帰還式)を搭載し利便性と音質の両立を達成。
前段増幅部と同様に、Texas Instruments製オーディオ用 オペアンプ「NE5532」(DIPソケット式)を採用しておりますので、こちらの回路でもオペアンプ交換による音質調整が可能です。
FX-502J PROの目玉とも言えるのがトーンコントロール回路です。
FX-AUDIO-で高出力機にトンコン付きはD802J+しかないのも、実はトンコン回路がデリケートなせいなんですね。
出力が上がれば比例してGNDが暴れるので、GNDが物理的に狭いデジタルアンプはトーンコントロール回路にとって厳しい条件と言えます。
たんに付いていれば良いなら問題はないですが、歪や曇りを弊社基準まで抑えるのは難しいらしく、今回の遅れもその辺りが絡んだり絡まなかったり(苦笑)
またFX502J PROが負帰還式トーンコントロール回路なのは、変化量の滑らかさより歪の排除を優先したことの現れです。
■オペアンプIC電源にアクティブフィルタを搭載
オペアンプへの電源回路にアクティブフィルタを構成し、クリーンな電源を供給することで高音質化を図っています。
お馴染みオペアンプ電源用のアクティブフィルタは必須と言って良いと思います。FX-AUDIO-の特色とも言えるノイズ対策で、基本的な考え方はPGNから始まっているらしいですよ。最近では高出力機の電源回路にも積極的にアクティブフィルタを採用してますね。
■効率的なバルクコンデンサの配置により高音質化
電源平滑コンデンサに日本ケミコン社製 Wシリーズ 大容量8100μFを採用。デジタルアンプIC「TDA7498」直近に配置されたELNA RE3(85℃品)330uFと相まって、大音量時でも音痩せのない伸びやかな音質を実現しました。
最初にご紹介したアートワークに関連することなのですが、IC直近に配置するバルクコンデンサが小容量なら、大容量電源平滑コンデンサを積極的にバルクコンデンサとして扱おうと、ほぼ最短距離で大容量電源平滑コンデンサからIC直近バルクコンデンサまで結ばれています。
保証期間が過ぎたら興味の有る方は一度見てくださいね。
ケースバイケースとは言え、ここまで積極的なのは珍しいかもです。
■こだわりの部品選定
前段オペアンプへの入力カップリングコンデンサにELNA社製オーディオグレード85度品コンデンサ、デジタルアンプIC入力カップリングコンデンサにTDK EPCOS社製フィルムコンデンサを採用。
出力側でもインダクターにデジタルアンプでは定番のTDK社製パワーインダクタ、出力フィルターには定評のあるTDK EPCOS社製フィルムコンデンサ、Arcotronics/AV R82 63V/0.22μF(Made in Italy)メタライズドフィルムコンデンサ等々。
入力から出力まで、音質と安定度で定評があるパーツを採用し、妥協のない音に仕上げました。
性能とコストを考えて、今回はパーツも定番とも言える選択で、面白みは少ないと感じている方も多いかもですが、実際の音を聴いて頂ければ癖が少なく安定のチョイスとなってるのを実感していただけると思います。
■アルミ合金ボディー
ヘアライン加工ボディと削り出し成形のフロントパネルで高級かつ重厚な存在感を演出。
今回はいかがでしたか?トーンコントロールと言うと毛嫌いされる方も多いですが、環境によっては手軽に高音質を手に入れる最短ルートであったりしますので、興味が有る方はぜひご検討くださいね。