弊社DAC/DDC製品をご利用のお客様よりトラブルのお問い合わせを日々多く頂いておりますが、そのよくあるトラブルについて殆どの場合が機器の故障ではなく、お客様ご自身で解決可能なご使用環境の問題となっております。
お客様ご自身で解決して頂けるよう、トラブルシューティングをこちらの記事にまとめました。

音声信号のデジタルデータ転送についてはリアルタイム性が重視されるため、エラー訂正には限度があり、データ転送に遅延等の問題が発生すると時間軸で次に再生するデータを正しく受信・デコードできなかった時にノイズや音飛びという事象として発現します。
特に、サンプリングレートが高いデータほど、1秒当たりの転送データ量が多くなるため、ちょっとしたデータ転送の遅延で再生速度にデータ転送が追い付かなくなる事でノイズや音飛びが発生しやすくなります。

◆よくあるトラブル事例
PCに認識されない(USB接続)
音が出ない
音が途切れる(定期的/不定期)
ノイズが聞こえる

これらはデータ伝送間のトラブルやPC側の設定が原因で発生している場合がほとんどです。
以下に接続別のトラブルシューティングを記載いたしますので、上記現象が発生した場合は1度下記のトラブルシューティングをお試しください。

【DAC/DDC製品のトラブルシューティング】

「USB接続の場合」

2m以下のUSBケーブルが他にあればケーブルを変更してください。

USB延長ケーブルを使用されている場合は、使用を避けてください。

USBポートを変更してください。

USBハブを使用している場合は、PCのUSBポートへ直接接続し、逆にUSBポートへ直接接続している場合は、USBハブ経由に接続を変更してください。

USBポートに複数のUSB機器を接続している場合は、該当機器以外の機器・USBケーブルを外してください。

接続しているPCを再起動してください。

PCを他にお持ちでしたら、PCを変更して動作確認をお願いいたします。
PCの変更により解消される場合は、PC側の設定やスペックに問題がある可能性がございますので、PC側の設定等をご確認ください。

ドライバソフトのアンインストール&再インストールをしてみてください。

時間経過により認識が解除される場合はOSの省電力設定を変更してください。
USBセレクティブサスペンド設定変更(有効→無効)

別の音源データで同じ症状が出るかご確認ください。
サンプリングレートが高い曲を再生している場合は、レートが低い曲を再生してください。

ネットワーク上のデーターを再生している場合はローカルにコピーして再生してください。
無線(Wi-Fi)環境をご利用の場合、特にネットワークのデータ転送遅延によって発生している事が多いので、ネットワーク転送を利用しない環境でご確認ください。

プレーヤーソフトの設定を変更をしてください。
バッファーの設定が可能なプレーヤーソフトの場合、バッファーサイズを変更(大きく)してお試しください。

別のプレーヤーソフトに変更して変化があるかご確認ください。
プレーヤーソフト自体の問題やバグ・設定の影響が考えられますので、原因の切り分けとして再生ソフト自体を別のものに変更してお試しください。

音楽プレーヤー以外のソフトウェアがバックグランドで動作している場合は全て停止してください。
PCのリソースが他のソフトウェアに割かれている事に起因してデータ転送に遅延が発生する事があります。
特に近年では裏でOSやソフトウェアのアップデート等が実行されている場合があり、この時にはPCのパフォーマンスが一気に下がる事で、データ転送遅延が発生しやすくなります。

ウイルスソフトを使用されている場合はソフトの一時停止してください。

プロセスの優先度の変更をしてください。
PCが他のソフトウェアに優先的にリソースを割いてパフォーマンスが落ち、問題となっている場合はプロセスの優先度設定を上位にする事で解決できる場合がございます。
タスクマネージャーの詳細タブでプレーヤーソフトとASIOHostプロセスの優先度をリアルタイムに設定してください。

USBホストコントローラーのドライバ更新・設定をご確認ください。
USBホストコントローラーのドライバのアップデートをご確認ください。
また、デバイスマネージャーで該当USBホストコントローラー・ルートハブのプロパティにて「電源の管理」タブの設定を変更してみてください。

WASAPI排他モード・ASIOでの再生で違いが発生するかご確認ください。
OSの挙動の影響を受けるOSのマスターボリュームコントローラーに起因する問題の場合、排他モードやASIOでの再生で解決できる場合がございます。

HDDから音源データを再生している場合、ディスクのクリーンアップをしたりSSD や外部メモリから再生してください。
HDDのフラグメンテーション(ファイルの断片化)により、音源データの読み取りに時間がかかる事でデータ転送遅延が発生している場合がございます。


「光接続の場合」

ケーブルを一度外して再接続をお試しください。また、再接続の際にコネクタがしっかり奥まで挿し込まれているか、コネクタの接続が甘くないかご確認ください。
コネクタの挿し込みが甘いと、コネクタ部分で光が拡散してしまい信号が大きく減衰し、信号が読み取れなくなる場合がございます。
電気信号の場合は接触しないと全く音が出ない症状となりますが、光接続の場合は信号が光のため、減衰によって受信できたりできなかったりする事で、音の途切れやノイズなどの不安定な症状となります。

1.5m以下の光ケーブルを他にお持ちあればケーブルを変更してください。
光ケーブルは経年劣化によりケーブル内部で光信号の減衰が大きくなります。
長期間お使いのケーブルをご使用の場合、新しいケーブルに変更する事で問題が改善される場合がございます。
また、ケーブルの長さが長いほど信号の減衰が大きくなりますので、短いケーブルに変更する事で改善される場合がございます。
特に高いサンプリングレートでは信号の減衰でトラブルが発生しやすく、高品質のケーブルが求められます。

テレビとの光ケーブル接続で音が出ない/ノイズが発生する場合は、テレビの音声出力設定をご確認ください。

弊社DAC/DDC製品の対応フォーマットは「PCM(2chステレオ)」となっておりますので、テレビの音声フォーマットが「PCM (2chステレオ)」設定になっている事をご確認頂き、他の設定となっている場合はPCM固定出力に設定を変更してください。





上記をお試しいただいても解消されない場合は、お手数ですが製品を購入いただいたショッピングサイトの購入履歴のお問い合わせフォームよりお問い合わせくださいませ。
※お問い合わせをしていただく際には、発生している現象・発生条件・現在の接続環境などわかる範囲で結構ですので、できるだけ詳しく記載いただきますようお願いいたします。

Amazonで購入の場合はこちらをご覧ください。
ama