これまで長らく好評を頂いており、累計2,800台を販売してきた人気のプリメインアンプ「FX-AUDIO- YD-202J」が、今回の入荷分で第6ロットとなりました。

思い入れの強い製品ゆえに、初期ロットより生産を積み重ねる度に改善改良を重ね、振り返ると相当な改良点が加えられてきました。
販売ページにはその都度変更点を追記するかたちで更新してきましたが、
この度の新ロット移行に伴い、ここで一旦整理して改良ポイントをおさらいしたいと思います。


【第5ロットまでの変更点】
■USB-DAC ICの変更
USB-DAC ICを「CM108」→「DP108」→「HS100B」へ変更しました。
当初の標準モジュールは、当時熟(こな)れて安定しておりコストパフォーマンスも良かった、C-Media製「CM108」を採用していました。生産を重ねる毎に時が経て生産終了となり市場からICが枯渇したために、互換チップである「DP108」に移行しました。
その後、C-Mediaより、「CM108」の後継チップとしてリリースされた「HS100B」に移行しました。
後継のICだけあって、開発・生産した年も新しく、不具合の解消や音質アップが行われております。

■LPF回路及びインダクタの変更
出力フィルター回路を刷新。4インダクタ構成から8インダクタ構成とし、インダクタには日本メーカー製(サガミエレクトロ)「7G09B」デジタルアンプ用大電流対応防磁型2回路タイプのインダクタを採用。
コンパクトサイズで相互干渉なしに8インダクタ構成とし、高音質・低歪を実現しています。
出力フィルター部をシンプルな回路構成に修正し、波形の立ち上がりが自然になるよう調整を加えています。

■YDA138デジタルアンプICの動作モードを変更
片側チャンネルに一定以上の出力があった際に、もう片側チャンネルを駆動しているICが影響を受ける現象がありました。
マスタースレーブ連動動作モードからデュアルマスター駆動とすることで最適化しました。

■電源デカップリングコンデンサーの最適化
容量の総量を2,820μFから、3,300μFへ容量アップし、日本ケミコン製オーディオグレード特注コンデンサーへ変更しております。
リップル量などのデーターを計測器で解析し、最適化を行っております。

■ロータリーエンコーダー部回路を最適化
ボリュームコントロール及び設定両調整のためのロータリーエンコーダーの回路を最適化し、一部の個体で発生していた精度誤差の集積による誤動作原因をなくしました。

■入力切替動作時のプログラムのアルゴリズムを最適化

■外観金属加工をヘアライン仕上げからサンドブラスト加工に変更


【第6ロットのリニューアルポイント】
■出力段LPF回路のコンデンサを変更
EVOX CMK → ERO MKT
ITW(Paktron) → Panasonic ECQV
こちらのコンデンサの変更により、前ロットと聴き味が変わっておりますので、前ロットをお持ちの方も余裕があれば是非お試しください。
方向性としては低音の量感がアップし、重心が低くなった印象です。
音質の核となるデジタルアンプIC「YDA138」とも相性が良い方向での調整となっております。
Panasonic ECQVは、低音の量感が強いキャラクターのコンデンサ、ERO MKTは、オーディオグレードとしてLPF回路で好評を博しているコンデンサです。
※通電100時間程度は本領発揮しませんので、しばらく鳴らし込んでから評価をお願い致します。

一聴すればわかるデュアルモノラルの分離の良さに、多機能・リモコン操作の利便性と、欲張りな願いを叶える
この1台を存分にお楽しみください!!

H98_2



★第6ロットにリニューアル★
イメージ 2


【オプション部品のご案内】

音質で定評のあるPCM2704 DAC ICを搭載したDACアップグレードモジュールです。
ご好評をいただき、ロングヒット製品となっているDACキットでおなじみのDAC ICで、こちらのICの音質が好みというコアなファンが多数いらっしゃいますので今回ご用意いたしました。
ソースのジャンルや組み合わせる機器によって変えてみるのも面白いと思います。






 ※リモコンは1台標準付属となります。
  予備用などで追加で必要となる場合のみご購入ください。
イメージ 2